アメックスのブラックリストをCICから抹消する時効援用成功事例

解決事例⑨【アメリカン・エキスプレス・インターナショナル】

愛知県にお住まいの方から、CICに登録されているブラックリストを抹消したいとご相談がありました。

10年くらい前に契約したアメックスカードのショッピング代金でした。

ご本人曰く、5年以上は支払いをしておらず、裁判も起こされていないということです。

滞納してしばらくは請求が来ていたものの、現在は請求書は届いていませんでした。

ご自分で時効の援用をおこなうのは不安があるということで、当事務所にご連絡を頂きました。

ご本人がCICから取り寄せたクレジット情報を確認したところ、契約内容は以下のとおりでした。

お支払の状況

  • 契約の内容 ➡ カード等
  • 契約年月日 ➡ 平成27年
  • 商品名 ➡ Sショッピング
  • 残債額 ➡ 391万円
  • 返済状況 ➡ 異動(平成29年)
  • 終了状況 ➡ 空欄
  • 保有期限 ➡ 空欄

平成27年にアメリカンエキスプレスインターナショナル(アメックス)のカードを作り、ショッピングで利用していたものの、平成29年から支払いができなくなっていたことがわかりました。

「返済状況」「保有期限」が空欄であったため、債権は譲渡されておらず、滞納状態が続いていることがわかりました。

滞納が始まった時期は「返済状況」の異動年月日で確認することができます。

時効が成立する条件

  • 最後に支払いをしてから5年以上経過している
  • 5年以内に支払相談等の話をしていない
  • 10年以内に裁判を起こされて債務名義を取られていない

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もし、裁判を起こされて判決などの債務名義を取られていると時効が10年更新します。

ただし、裁判を起こされたかどうかはCICを見てもわかりません。

ご本人の記憶では、滞納してからは一度も連絡を取っておらず、裁判も起こされていないということでした。

債務名義とは

  • 確定判決
  • 仮執行宣言付支払督促
  • 和解調書
  • 調停調書

よって、今回は時効の可能性があると判断しました。

そこで、当事務所が内容証明郵便を作成して、アメリカンエキスプレスインターナショナル(アメックス)に時効の通知を送りました。

その後、2か月程度経過した後に再度、CICを確認したところ、「残債務」は0円、「終了状況」は完了と記載され、「保有期限」に5年後の日付が登録されていました。

これにより、時効の援用によって391万円のショッピングの残代金が消滅して、5年後にブラックリストが抹消されることになりました。

内容証明作成サービスであれば、CICやJICCに登録されているブラックリストの抹消にも対応しています。

ご依頼件数8000人以上

アメックスカードの支払いを滞納するとCIC、JICCに事故情報が登録されます。

CICでは「異動」、JICCでは「延滞」と登録され、これをブラックリストといいます。

一度、ブラックリストが登録されてしまうと基本的に抹消されることはなく、完済しても5年間は残ります。

ただし、完済しなくてもブラックリストを抹消する方法があり、それが時効援用です。

時効が成立した場合、CICでは5年、JICCでは1~2か月でブラックリストが抹消されます。

よって、完済するよりも時効の援用をした方が信用情報を早く回復することができます。

時効でブラックリストが消えるまで

  • CIC ➡ 5年
  • JICC ➡ 1~2か月

ブラックリストを抹消するには基本的に完済するか、時効を成立させるしかありません。

ただし、これには一つ例外があり、完済も時効援用もしていないのに、自動的にブラックリストが抹消されることがあります。

それは債権譲渡です。

CIC、JICCといった信用情報機関に加盟しているアメックスのような貸金業者が、信用情報機関に加盟していない債権回収会社(サービサー)に債権を譲渡した場合、譲渡会社のブラックリストが抹消されます。

債権譲渡があった場合にブラックリストが消えるタイミングは信用情報機関によって異なり、CICでは5年、JICCでは1年で抹消されます。

債権譲渡でブラックリストが消えるまで

  • CIC ➡ 5年
  • JICC ➡ 1年

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請求書が届いていなくても信用情報にブラックリストが登録されていることに気づいて、時効の援用をおこなう前に電話で支払う話をしてしまうと債務承認となって時効が更新してしまいます。

時効が更新するとそれまでの時効期間がリセットされて、最低でもその後5年間は時効の援用ができなくなります。

すでに債務名義を取られている場合は時効の更新があると、その後10年間は時効の援用ができなくなります。

よって、時効の可能性があると思われる場合は、アメックスへの電話は控えてください。

債務承認に該当する行為

  • 電話で分割払いや減額の相談をする
  • 和解書や示談書にサインする
  • 残金を支払う

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最後の支払いから5年以内であったり、債務名義を取られてから10年以内の場合は時効の援用はできません。

その場合は支払い義務があるので、分割返済できる場合はアメックスと和解交渉をおこなうことになります。

自分で交渉することができない場合は司法書士に交渉をお願いすることができ、これを任意整理といいます。

任意整理では一般的に3~5年程度の分割返済になり、和解後の返済に利息は付けないので、返済した分だけ確実に借金が減っていきます。

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完済した場合にCICでは5年でブラックリストが削除されます。

JICCでは契約日が2019(令和元年)年9月30日以前の場合は1年同年10月1日以降の場合は5年で延滞情報が削除されます。

よって、CICでは完済しても時効が成立してもブラックリストが削除されるまで5年で違いはありません。

これに対して、JICCでは時効が成立すれば、時効の起算日の遡って完済として登録され、その時点で登録期間経過によって登録情報が削除されます。

つまり、JICCに加盟している登録会社が時効援用を報告することで、すぐにブラックリストが削除されるということです。

よって、JICCに関しては完済するよりも時効援用をした方が早くブラックリストを削除することができます。

完済でブラックリストが消えるまで

  • CIC ➡ 5年
  • JICC ➡ 5年(ただし、契約日が2019年9月30日以前なら1年)

当事務所はアメリカンエキスプレスインターナショナル(アメックス)の時効援用実績が豊富にあるので、ご自分で対応できない場合はお気軽にご相談ください。

いなげ司法書士・行政書士事務所

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