ソフトバンクの延滞情報をJICCから削除した時効援用成功事例

解決事例12【ソフトバンク株式会社】

鹿児島県にお住まいの方から、JICC (日本信用情報機構)に登録されている遅延情報を消したいとご相談がありました。

10年以上前に分割払いで購入したソフトバンクの端末代金の未払いでした。

ご本人曰く、ソフトバンクから請求は来ておらず、10年以上は支払いや連絡も取っていないということです。

住宅ローンを組みたいということで、信用情報に登録されているブラックリストを抹消したいということで、当事務所にご連絡を頂きました。

以下のページで、ソフトバンクの対処法を紹介しているので参考にしてください。

ご本人様がJICCから取り寄せた信用情報を確認したところ、契約内容は以下のとおりでした。

信用情報記録開示書

  • 登録会社名 ➡ ソフトバンク(株)
  • 登録ファイル ➡ ファイルM
  • 契約日 ➡ 2012年
  • 取引形態 ➡ 個別信用購入あっせん
  • 残高金額 ➡ 2万円
  • 異動参考情報等 ➡ 元本・手数料遅延(2014年)
  • 最新入金日 ➡ 2016年
  • 商品名 ➡ 携帯電話

2012年にソフトバンクの携帯電話を分割払いで購入したものの、2014年から支払いが滞り、最後の入金が2016年であることがわかりました。

滞納が始まった時期は「異動参考情報等」で確認することができます。

異動参考情報等が【空欄】になっている場合は「最新入金日」を確認してください。

時効の条件

  • 最後に支払いをしてから5年以上経過している
  • 5年以内に支払いの話をしていない
  • 10年以内に裁判を起こされていない

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JICCの場合、裁判を起こされると「債権回収」と記載されます。

ただし、2019年9月30日以前の契約の場合は判決などの債務名義を取られていても5年で抹消されてしまいます。

よって、JICCを見ただけでは10年以内に裁判を起こされたかどうかはハッキリしません。

債務名義とは

  • 仮執行宣言付支払督促
  • 調停調書
  • 確定判決
  • 和解調書

ご本人の記憶ではこれまでに裁判所から訴状や支払督促が届いた覚えはないということでした。

そもそも、ソフトバンクが裁判を起こしてくることはほとんどありません。

よって、今回は時効の可能性があると判断しました。

そこで、当事務所が内容証明郵便でソフトバンクに対して時効の通知を送りました。

その後、あらためてJICCを取り直したところ、ソフトバンクのブラックリストが抹消されていました。

これにより、ソフトバンクの借金を消滅させるだけでなく、JICCに登録されていた延滞情報も削除することができました。

内容証明作成サービスであれば、ブラックリストの抹消にも対応しているのでお気軽にご相談ください。

ご依頼件数8000人以上

携帯端末を分割払いで購入した場合はCIC(シーアイシー)、JICC(日本信用情報機構)にクレジット情報が登録されます。

これは携帯端末を分割で購入すると通常のショッピング払いと同じ扱いになるからです。

これに対して、端末代金を一括で購入した場合はその後に利用代金を滞納しても信用情報にブラックリストが登録されることはありません。

ただし、その場合でも携帯会社が加盟しているTCA( 電気通信事業者協会)、TELESA(テレコムサービス協会)ブラック情報(不払い者情報)5年間登録されるので、その間は他社でも契約が通りづらくなります。

ここがポイント!

信用情報にブラックリストが登録されるのは端末代金を分割払いで購入して滞納した場合のみ

JICC、CICに登録されたブラック情報を抹消するには2つの方法があります。

一つ目が滞納金を完済する方法です。

ただし、完済する場合に注意が必要なのはJICC、CICに記載されている滞納金額はあくまでも端末代金の残代金に過ぎないという点です。

実際に完済をしようとショップで金額を確認したところ、信用情報に記載されている数倍の金額だったということは珍しくありません。

なぜなら、完済する場合に支払う費用は端末代金だけでなく、強制解約されるまでの3か月程度の利用代金に加えて、滞納している間に発生した損害金(年14%程度)を加えた額になるからです。

完済する場合に支払う必要がある料金

  1. 端末代金の残額
  2. 強制解約までの利用代金
  3. 滞納期間の損害金

完済したからといってブラックリストがすぐに消えるわけではありません。

一度、ブラックリストが登録された場合は完済しても削除されるまで5年かかります。

これはJICCとCICで違いはありません。

ここがポイント!

完済してもブラックリストが消えるまで5年かかる

信用情報に登録されたブラック情報を消す2つ目の方法は時効の援用です。

時効が成立した場合は端末代金の残代金を含めて一切の支払い義務がなくなります。

よって、金銭面では完済するよりも時効の援用をした方がメリットがあります。

ブラックリストが消えるまでの期間については信用情報機関によって取り扱いが異なります。

JICCでは時効が成立すると時効の起算日に遡って完済したことになり、その時点で登録期間経過によって登録情報が抹消されます。

つまり、時効が成立すると1~2か月でブラックリストが抹消されます。

これに対して、CICでは時効が成立しても異動情報が抹消されるまで5年かかります。

ただし、CICでも【返済状況】に異動発生日が登録されておらず【空欄】になっているような場合は時効が成立後すぐにブラックリストが抹消されます。

ここがポイント!

  • JICC ➡ 時効が成立すると1~2か月でブラックリストが抹消される
  • CIC ➡ 時効が成立してもブラックリストが抹消されるまで5年かかる ※異動発生日が登録されずに空欄の場合はすぐに消える

時効の可能性がある場合はソフトバンクの料金センターに電話をして支払方法の相談をしないようにしてください。

なぜなら、電話で支払いの話をしてしまうと債務承認となって時効が更新することがあるからです。

これに対して、ソフトバンクのショップで滞納金額を確認するだけであれば、債務承認には該当しません。

債務承認に該当する行為

  • 滞納金を支払う
  • 料金センターに電話をかけて支払いの相談をする
  • 支払いを認める内容の書類にサインする

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当事務所はソフトバンクの時効援用実績が豊富にあるので、ご自分で対応できない場合はお気軽にご相談ください。

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