アコムのブラックリストをCICから削除した時効援用成功事例
解決事例14【アコム株式会社】
相談内容
福岡県にお住まいの方からCIC(シーアイシー)に登録されているブラックリストを消したいとご相談がありました。
10年以上前に借りたアコムの借金でした。
ご本人曰く、今は請求書は届いておらず、5年以上は支払いも連絡も取っていないということです。
クレジットカードの審査が通らなかったので、信用情報を開示したところ、CICにアコムの異動情報が登録されていることに気づいたそうです。
できるだけ早期に信用情報を回復したいということで当事務所にご連絡を頂きました。
以下のページで、アコムの対処法を紹介しているので参考にしてください。
あわせて読みたい
解決方法
ご本人さまがCICから取り寄せた信用情報を確認したところ、契約内容は以下のとおりでした。
クレジット情報
- 契約の内容 ➡ 無保証融資
- 契約年月日 ➡ 平成21年
- 商品名 ➡ カードローン
- 残債額 ➡ 42万円
- 返済状況 ➡ 異動
- 異動発生日 ➡ 平成23年
- 終了状況 ➡ 【空欄】
- 保有期限 ➡ 【空欄】
平成21年からアコムのカードローンを利用していたものの、平成23年から滞納していることがわかりました。
CICの場合、滞納すると【返済状況】に「異動」と登録されます。
支払いができなくなった時期は【異動発生日】で確認することができます。
時効の条件
- 最後に支払いをしてから5年以上経過している
- 5年以内に返済の話をしていない
- 10年以内に裁判を起こされていない
あわせて読みたい
ご本人の記憶では滞納してからは一切連絡も取っておらず、裁判も起こされた覚えはないということでした。
よって、今回は時効の可能性があると判断しました。
そこで、当事務所がアコムに対して内容証明で時効の通知を送りました。
その後、あらためてCICを取り寄せたところ、【残債額】は「0円」になり、空欄だった【終了状況】に「完済」と記載され、【保有期限】に5年後の日付が登録されていました。
【返済状況】には異動発生日は登録されたままでですが、延滞継続中というブラック情報から「延滞後に完済した」というグレー情報になり、保有期限に記載された5年後に抹消されることになりました。
内容証明作成サービスであれば、借金を消滅させるだけでなく、信用情報に登録されているブラックリストの削除にも対応しています。
ご依頼件数8000人以上
ポイント
アコムは貸金業者なのでCIC(シーアイシー)、JICC(日本信用情報機構)という2つの信用情報機関に登録しています。
よって、返済を数ヶ月滞るとCICには「異動」、JICCには「延滞」という文字が記載され、これをブラックリストといいます。
ブラックリストが登録されていると銀行やクレジットカードの審査が通りづらくなります。
引っ越しをして住所が変わるとアコムから請求書が届かなくなることがありますが、請求されなくなったとしても信用情報にはブラックリストが登録され続けます。
そのため、住宅ローンなどの審査に落ちて信用情報を取り寄せたところ、ブラックリストが登録されていることに気が付くことがあります。
あわせて読みたい
ブラックリストを消すには2つの方法があります。
一つ目は借金の完済です。
ただし、借金を完済してもブラックリストはすぐに消えるわけではなく、CIC、JICCのいずれも抹消されるまで5年かかります。
また、完済する際に気をつけなければいけないのは、CICやJICCに記載されている金額はあくまでも元本に過ぎないという点です。
よって、完済する場合は滞納している期間の損害金を含めた金額になります。
損害金の利率は26.28%であることが多いです。
例えば、残元金が100万円であれば、1年で発生する損害金は26万円ほどになり、滞納期間が10年だと元金100万円に損害金260万円を加えた360万円にのぼります。
ここがポイント!
完済してもブラックリストが消えるまで5年かかる
2つ目の方法は時効の援用です。
時効が成立した場合は滞納期間に膨れ上がった損害金のみならず、元金についても一切支払う必要がなくなります。
ブラックリストが抹消されるまでの期間は信用情報機関によって異なります。
CICでは原則5年ですが、JICCでは時効成立後1~2か月でブラックリストが削除されます。
また、CICでも時効成立後すぐ抹消される場合があります。
それは【返済状況】に異動発生日が記載されておらず【空欄】になっている場合です。
もし、異動発生日が空欄になっている場合は時効が成立するとすぐにブラックリストが抹消されます。
ここがポイント!
- JICC ➡ 時効成立後すぐ抹消される
- CIC ➡ 時効が成立しても5年かかる
※ただし、異動発生日が空欄の場合はすぐ削除される
完済も時効援用もしていないのにブラックリストが消えていることがあります。
それは債権が譲渡された場合です。
アコムの場合、グループ会社のアイアール債権回収に債権を譲渡していることがあります。
あわせて読みたい
債権が譲渡された場合、アコムのブラックリストはCICでは5年、JICCでは1年で抹消されます。
CICでは債権譲渡があると【終了状況】に「移管終了」と記載されます。
ブラックリストは【保有期限】に記載された5年後の日付をもって削除されます。
ただし、信用情報が回復しても借金は残ったままなので、アイアール債権回収から請求を受けた場合はすみやかに時効の援用をおこなう必要があります。
あわせて読みたい
CICを取り寄せて異動発生日が5年以上前の日付であれば時効の可能性があるので、その場合はアコムに電話をかけないようにしてください。
なぜなら、電話で話をしてしまうと会話の内容によっては債務承認となって時効が更新するからです。
時効が更新してしまうと、少なくてもその後5年間は時効の援用ができなくなります。
債務承認になる発言とは
- お金がないから払えない・・・支払い猶予のお願い
- 元金だけなら払う・・・減額のお願い
- 一括では払えない・・・分割払いのお願い
あわせて読みたい
お問い合わせ
当事務所はアコムの時効援用実績が豊富にあるので、ご自分で対応できない場合はお気軽にご相談ください。
いなげ司法書士・行政書士事務所
お電話 043-203-8336(平日9時~18時)