アイフルの延滞情報をJICCから抹消した時効援用成功事例

解決事例16【アイフル株式会社】

島根県にお住まいの方から、JICC(日本信用情報機構)に登録されている延滞情報を消したいとご相談がありました。

20年前にアイフルで借りた借金のブラックリストでした。

ご本人曰く、10年以上は支払いをしておらず、裁判も起こされたことはないということです。

ここ数年はアイフルから請求書をは届いていませんでしたが、クレジットカードの審査が通らなかったため信用情報を開示したところ、JICCに延滞情報が登録されていることに気がつきました。

以下のページで、アイフルの対処法を紹介しているので参考にしてください。

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ご本人さまがJICCから取り寄せた信用情報を確認したところ、契約内容は以下のとおりでした。

債権情報

  • 登録ファイル ➡ ファイルD
  • 契約状態 ➡ 契約中
  • 契約日 ➡ 2004年
  • 取引形態 ➡ クレジットカード(キャッシング)
  • 残高金額 ➡ 39万円
  • 異動参考情報等 ➡ 延滞(2006年)
  • CIC加盟状況 ➡ 加盟
  • 入金予定日 ➡ 2008年
  • 完済日 ➡ 【空欄】

2004年にアイフルと契約をしてキャッシングの利用をしていたものの、2006年から滞納が始まり、2008年から返済していないことがわかりました。

延滞が始まった時期は【異動参考情報等】で確認することができます。

時効が成立するには

  • 最後に支払いをしてから5年以上経過している
  • 5年以内に支払いの話をしていない
  • 10年以内に裁判を起こされていない

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アイフルから裁判を起こされて判決などの債務名義を取られると時効が10年更新されます。

JICCの場合、債権者が強制執行や支払督促等の法的手続等を行った場合は【異動参考情報等】「債権回収」と登録されます。

ただし、契約日が2019年9月30日以前の場合は発生日から5年間しか登録されません。

よって、債務名義を取られていても法的手続から5年以上経過していると「債権回収」の情報が消えてしまいます。

債務名義とは

  • 仮執行宣言付支払督促
  • 確定判決
  • 調停調書
  • 和解調書

この点については、ご本人の記憶ではこれまでに裁判所から書類が届いた覚えはないということでした。

よって、今回は時効の可能性があると判断しました。

そこで、当事務所がアイフルに対して内容証明郵便で時効の通知を送りました。

その後、あらためてJICCを確認したところ、アイフルの延滞情報が削除されていました。

これにより、時効の援用によってアイフルの借金だけでなく、ブラックリストを消すことができました。

内容証明作成サービスであれば、信用情報の回復にも対応しています。

ご依頼件数8000人以上

アイフルはJICC(日本信用情報機構)、CIC(シーアイシー)という2つの信用情報機関に加盟しています。

そのため、アイフルの返済を数か月滞納してしまうと、JICCとCICに延滞した事実が登録されます。

これをブラックリストといい、JICCは「延滞」、CICは「異動」と記載されます。

延滞を継続している間は基本的にブラックリストが消えることはありません。

そのため、信用情報にブラックリストが登録されていると住宅や自動車ローン、クレジットカードの申し込みをしても審査が通りづらくになります。

ここがポイント!

アイフルの支払いを滞納しているとJICC、CICにブラックリストが登録される

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ブラックリストを消すには基本的に2つの方法があります。

一つ目は借金の全額完済です。

ただし、完済する際に注意する点はJICC、CICに記載されている残高は元本に過ぎないという点です。

実際に完済するには滞納している期間に発生した損害金(26.28%程度)も支払う必要があります。

また、完済したからといってすぐにブラックリストが消えるわけではなく、完済からブラックリストが削除されるまで5年かかります。

完済する場合のポイント

  • 滞納している間に発生した損害金も支払う必要がある
  • 完済してもブラックリストが消えるまで5年かかる

2つ目の方法は時効援用です。

【異動参考情報等】の延滞日が5年以上前であれば時効の可能性があります。

時効が成立した場合は滞納している間に発生した損害金だけでなく、元本についても一切支払う必要がなくなります。

よって、金銭的な面では完済するメリットはありません。

また、信用情報の回復という点でも完済より時効援用が優れています。

なぜなら、JICCの運用では時効が成立すると時効の起算日に遡って完済したことになり、この時点で登録期間経過によって登録情報がファイルごと削除されるからです。

つまり、時効が成立した場合は1か月くらいで延滞情報が消えるだけでなく、当該会社のファイルごと削除されるというわけです。

ここがポイント!

時効が成立すれば借金の支払い義務がすべてなくなり、JICCのブラックリストもすぐ消える

これに対して、CICでは時効が成立しても異動情報が削除されるのは5年後です。

よって、CICでは完済しても時効援用してもブラックリストが削除されるタイミングは同じです。

ただし、CICも15年以上前から滞納している古い借り入れの場合は【返済状況】に異動発生日が登録されていないことがありますが、その場合は時効成立後すぐ消えます。

ここがポイント!

CICでは時効が成立してもブラックリストが消えるまで5年かかる 

※ただし、異動発生日が【空欄】の場合はすぐに消える

何もしていないのにブラックリストが消えていることがあります。

それは債権譲渡です。

アイフルは不良債権の一部をグループ会社のAG債権回収というサービサーに債権譲渡しています。

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サービサーは信用情報機関に加盟していないので、債権譲渡からJICCでは1年、CICでは5年で譲渡会社のアイフルのブラックリストが抹消されます。

よって、債権譲渡から5年以上経過していると、借金は残っているのに信用情報からアイフルのブラックリストが消えることになります。

ただし、信用情報が回復したからといって支払い義務がなくなるわけではないので、アイフルから債権を譲り受けたAG債権回収から催告書が届いた場合はすみやかに時効の援用をおこなう必要があります。

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当事務所はアイフルの時効援用実績が豊富にあるので、ご自分で対応できない場合はお気軽にご相談ください。

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