新生フィナンシャル（レイク）の延滞情報をJICCから抹消した時効援用成功事例

解決事例１１【新生フィナンシャル（レイク）】

相談内容

長崎県にお住まいの方から、ＪＩＣＣに登録されている新生フィナンシャルのブラックリストを削除したいとご相談がありました。

２０年くらい前に借りたレイクの借金でした。

ご本人曰く、１０年以上は支払いも連絡もしておらず、裁判も起こされた覚えはないということです。

自動車ローンが通らなかったので信用情報を取り寄せたところ、ＪＩＣＣに新生フィナンシャルのブラックリストが登録されていることに気が付き、当事務所にご連絡を頂きました。

以下のページで、新生フィナンシャルの対処法を紹介しているので参考にしてください。

解決方法

ご本人様がＪＩＣＣから取り寄せた信用情報を確認したところ、契約内容は以下のとおりでした。

２００６年に新生フィナンシャル（レイク）と契約したものの、２０１０年から支払いができなくなっていたことがわかりました。

滞納が始まった時期は「異動参考情報等」の延滞日で確認することができます。

「異動参考情報等」が空欄の場合は【入金日】【入金予定日】の日付を参考にしてください。

ＪＩＣＣの場合、裁判を起こされて判決などの債務名義を取られり、司法書士に任意整理の依頼をした場合は【異動参考情報等】に「債権回収」「債務整理」と記載されることがあります。

ただし、２０１９年９月３０日以前の契約の場合、裁判を起こされたり、債務整理をした事実から５年で「債権回収」「債務整理」の情報は抹消されます。

よって、今回は少なくても５年以内には裁判を起こされていないことがわかりました。

そこで、時効の可能性が高いと判断し、当事務所が内容証明郵便で時効の通知を新生フィナンシャルに送りました。

その後、あらためてＪＩＣＣで信用情報を確認したところ、新生フィナンシャル（レイク）のブラックリストが抹消されていました。

これにより、時効の援用によって借金を消滅させるだけでなく、ＪＩＣＣに登録されていた延滞情報を消すことができました。

内容証明作成サービスであれば、時効の援用をすることでブラックリストの削除にも対応しています。

ポイント

新生フィナンシャル（レイク）はＪＩＣＣ、ＣＩＣに加盟しています。

よって、新生フィナンシャル（レイク）の支払いを数ヶ月滞納すると、ＪＩＣＣに「延滞」、ＣＩＣに「異動」と登録され、これをブラックリストといいます。

信用情報にブラックリストが登録されると、基本的に住宅ローンや自動車ローン、その他クレジットカードの審査が通らなくなります。

そのため、ローンの審査が通らずに信用情報を取り寄せたところ、昔の借金のブラック情報が登録されていることが発覚することがあります。

ブラックリストを抹消するには基本的には借金を全額完済する必要があります。

ただし、完済したからといってすぐに延滞情報が消えるわけではなく、５年後に抹消されます。

これはＪＩＣＣとＣＩＣで違いはありません。

完済しなくてもブラック情報を削除する方法があります。

それは時効の援用です。

もし、５年以上支払いをしておらず、１０年以内に裁判を起こされていなければ時効の可能性があります。

そのような場合は時効の援用をすることでブラックリストを消すことができます。

ただし、１０年以内に裁判を起こされて判決などの債務名義を取られている場合は時効になりません。

時効だろうと思って内容証明を送ったところ、債務名義を取られていて時効にならず、請求が再開してしまうという最悪のケースもあり得ます。

よって、請求が来ていないのにブラックリストを消すために時効の援用をおこなう場合は、そういったリスクがあることを承知のうえでおこなうことになります。

時効が成立した場合、信用情報に登録されているブラックリストも削除されることになりますが、ＪＩＣＣとＣＩＣで抹消されるまでの期間が異なります。

ＪＩＣＣの場合、時効が成立すると時効の起算日に遡って完済として登録され、その時点で登録期間経過によって登録情報が抹消されます。

つまり、時効が成立した場合は１か月くらいでブラックリストが抹消されます。

これに対して、ＣＩＣの場合は時効が成立しても異動情報が抹消されるまで５年かかります。

ただし、ＣＩＣでも【返済状況】に異動発生日が登録されておらず、【空欄】になっている場合は時効成立後すぐに異動情報が削除されます。

基本的にはブラック情報を消すには完済するか時効の援用をするしか方法はありません。

ただし、何もしなくても勝手にブラックリストが消えていることがあります。

それは債権が譲渡された場合です。

新生フィナンシャル（レイク）は、グループ会社のサービサーであるアルファ債権回収に債権を譲渡していることがあります。

サービサーは貸金業者ではないので信用情報機関には加盟していません。

そのため、債権が譲渡されるとＪＩＣＣでは１年、ＣＩＣでは５年で譲渡会社である新生フィナンシャル（レイク）のブラックリストが抹消されます。

よって、債権譲渡から５年以上経過している場合は、新生フィナンシャルの延滞情報が抹消されて信用情報が回復しています。

ただし、借金自体は残っているので、債権を譲り受けた会社から請求が来た場合は時効の援用をおこなう必要があります。

お問い合わせ

当事務所は新生フィナンシャル（レイク）の時効援用実績が豊富にあるので、ご自分で対応できない場合はお気軽にご相談ください。

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