日本保証のブラックリストをJICCから削除した時効援用成功事例

解決事例15【日本保証(旧ロプロ、武富士)】

岩手県にお住まいの方から、JICC(日本信用情報機構)に登録されている延滞情報を抹消したいとご相談がありました。

20年以上前に武富士から借りた借金でした。

ご本人曰く、10年以上は支払いも連絡もしておらず、請求書も引っ越しをしてから届いていないということです。

クレジットカードを作ろうとしたら審査が通らず、信用情報を調べたところ、JICCに日本保証のブラックリストが登録されていることが発覚しました。

以下のページで、日本保証の対処法を紹介しているので参考にしてください。

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ご本人さまがJICCから取り寄せた信用情報記録開示書を確認したところ、契約内容は以下のとおりでした。

債権情報

  • 登録会社名 ➡ (株)日本保証
  • 登録ファイル ➡ ファイルD
  • 契約状態 ➡ 契約中
  • 契約日 ➡ 1995年
  • 取引形態 ➡ 融資
  • 残高金額 ➡ 49万円
  • 異動参考情報等 ➡ 延滞(1998年)
  • CIC加盟状況 ➡ 非加盟

1995年に武富士から借り入れをしたものの、1998年から未払いになっていたことがわかりました。

滞納が始まった時期は「異動参考情報等」の延滞日で確認することができます。

時効の条件

  • 最後に支払ってから5年以上経過している
  • 5年以内に電話で支払いの話をしていない
  • 10年以内に裁判を起こされていない

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ご本人の記憶では、10年以内に支払いをしたり、連絡を取ったり、裁判を起こされた覚えはないということでした。

よって、今回は時効の可能性があると判断しました。

そこで、当事務所が内容証明郵便で日本保証に対して時効の通知を送りました。

その後、あらためてJICCの信用情報を確認したところ、日本保証のブラックリストが消えていました。

これにより、日本保証に対する支払い義務だけでなく、JICCに登録されている延滞情報も抹消することができました。

内容証明作成サービスであれば、JICCのブラック情報の削除にも対応しています。

ご依頼件数8000人以上

日本保証は武富士の消費者金融事業を承継しています。

そのため、武富士に未払いがあるとJICCにブラックリストが登録されます。

なお、日本保証はCICには加盟していないので、延滞情報が記録されるのはJICCのみです。

とはいえ、JICCにブラック情報が載っていると住宅ローンやクレジットカードの審査に通りづらくなります。

そのため、銀行やローン会社の審査に落ちたことで、信用情報を取り寄せて初めてブラックリストの存在に気が付くことが珍しくありません。

ここがポイント!

武富士を滞納しているとJICCにブラックリストが登録される

ブラックリストを消すには①完済、②時効援用の2つの方法があります。

JICCに記載されている残高は元金のみの金額です。

実際に支払う場合は滞納している期間に発生した損害金(年26.28%)を加えた金額になります。

日本保証の場合、滞納期間が10年以上であることがほとんどなので、損害金を加えると数百万円になっていることも珍しくありません。

よって、時効の可能性がある場合は完済するメリットはありません。

ここがポイント!

日本保証の場合、ほとんどのケースで時効が成立するので完済するメリットはない

時効の可能性があると思われる場合は絶対に日本保証に電話をかけないでください。

なぜなら、電話で支払う意思があることを伝えてしまうと債務承認となって時効が更新してしまうからです。

時効が更新してしまうと少なくてもその後5年間は時効の援用ができなくなるのでご注意ください。

債務承認になる行為

  • 借入金の一部を支払う
  • 電話で支払いの相談をする
  • 和解書などにサインする

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時効が成立した場合、日本保証がJICCにその旨を報告します。

すると時効の起算日に遡って完済した扱いとなり、その時点で登録期間の経過によってブラック情報がファイルごと削除されます。

つまり、時効成立後すぐにブラックリストが消えます。

よって、時効の援用後1~2か月後に再度、JICCを確認して日本保証の登録情報が消えていれば、時効で処理されたということになります。

ここがポイント!

JICCの場合、時効が成立すればすぐにブラックリストが抹消される

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日本保証は回収業務を引田法律事務所に委託しているケースがあります。

その場合、引田法律事務所から通知書で請求を受けることがあります。

弁護士から請求を受けた場合も時効の可否やブラックリストの削除に違いはありません。

よって、引田法律事務所に対して時効の援用をおこない、時効で処理されれば1~2か月後にはJICCのブラック情報が抹消されます。

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武富士は倒産前に他の会社に債権を譲渡しています。

債権が貸金業者ではない会社や債権回収会社(サービサー)に譲渡されるとJICCでは1年でブラックリストが消えます。

武富士の場合、債権が転々と譲渡されてオリンポス債権回収から請求書が届くことがありますが、この場合はJICCに日本保証の延滞情報は登録されておらず、信用情報はすでに回復しています。

ただし、借金が残っていることに違いはないので、オリンポス債権回収に対して時効の援用をおこなう必要があります。

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当事務所は日本保証の時効援用実績が豊富にあるので、ご自分で対応できない場合はお気軽にご相談ください。

いなげ司法書士・行政書士事務所

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