アコムの延滞情報をJICCから抹消した時効援用成功事例

解決事例19【アコム株式会社】

福井県にお住まいの方から、JICC(日本信用情報機構)に登録されているブラックリストを消したいとご相談がありました。

20年以上前にアコムで借りた借金でした。

ご本人曰く、10年以上は支払いや連絡もしておらず、請求書も届いていないということです。

クレジットカードの審査に通らないので信用情報を取り寄せたところ、アコムの事故情報が発覚して当事務所にご連絡を頂きました。

以下のページで、アコムの対処法を紹介しているので参考にしてください。

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ご本人さまが取り寄せた信用情報を確認したところ、契約内容は以下のとおりでした。

信用情報記録開示書(ファイルD)

  • 登録会社名 ➡ アコム株式会社
  • 契約状態 ➡ 契約中
  • 契約日 ➡ 2003年
  • 残高金額 ➡ 14万円
  • 異動参考情報等 ➡ 延滞(2009年)
  • CIC加盟状況 ➡ 加盟
  • 完済日 ➡ 【空欄】

2003年にアコムと契約したものの、2009年から未払いになっていることがわかりました。

滞納が始まった時期は【異動参考情報等】の延滞日で確認することができます。

時効の条件

  • 最後の支払いから5年以上経過している
  • 5年以内に支払いの話をしていない
  • 10年以内に裁判を起こされていない

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JICCの場合、判決等の債務名義を取られると【異動参考情報等】に「債権回収」と登録されます。

ただし、この情報はずっと登録されるわけではなく、2019年9月30日以前の契約だと当該事実の発生日から5年で消えてしまいます。

よって、債務名義を取られていたとしても、5年以上前の場合はJICCには反映されていません。

債務名義とは

  • 確定判決
  • 仮執行宣言付支払督促
  • 調停調書
  • 和解調書

ご本人の記憶では、これまでに裁判所から訴状や支払督促等の書類が届いた覚えはないということでした。

よって、今回は時効の可能性があると判断しました。

そこで、当事務所が内容証明郵便でアコムに対して時効の通知を送りました。

その後、JICCを再確認したところ、アコムのブラックリストが消えていました。

これにより、アコムに対する借金の支払い義務だけでなく、JICCに登録されていた延滞情報を削除することができました。

内容証明作成サービスであれば、請求書が届いていなくても、信用情報に登録されている事故情報を抹消することが可能です。

ご依頼件数8000人以上

アコムのような貸金業者は信用情報機関(JICC、CIC)に加盟しています。

よって、返済を数ヶ月滞納してしまうとJICCに「延滞」、CICに「異動」と登録され、これをブラックリストといいます。

ブラックリストが登録されると、銀行から融資を受けたり、クレジットカードを作ることが難しくなります。

なぜなら、銀行やローン会社が審査をする際にJICCやCICの内容をチェックするからです。

ここがポイント!

借金を滞納すると信用情報にブラックリストが登録されて、融資を受けたり、カードを作ることが難しくなる

一度、信用情報に事故情報が登録されると延滞が継続している限り、基本的に消えることはありません。

よって、ブラックリストを消したいのであれば、借金を全額支払うか、時効の援用をおこなって支払い義務を消滅させる必要があります。

支払う場合に注意しなければいけないのは、JICCやCICに記載されている残高は元本に過ぎず、損害金は含まれていないという点です。

例えば、元金残高が10万円、損害利率が26.28%の場合、1年間で2万6000円ほどの損害金が発生します。

よって、滞納期間が10年の場合に支払う金額は元本10万円損害金26万円ほどを加えた合計36万円になります。

また、完済する場合に一番重要なポイントは、損害金を含めた金額を支払ってもすぐにブラックリストが消えるわけではなく、5年かかるという点です。

ここがポイント!

信用情報に記載されている金額は元本のみで、完済してもすぐにブラックリストが消えるわけではない

これに対して、時効が成立した場合は損害金はもちろんのこと、元本についても一切支払う必要がなくなります。

よって、金銭的な面では完済するよりも時効の援用をおこなった方がメリットがあります。

また、信用情報の回復という点でも時効援用は完済よりも優れています。

なぜなら、JICCの運用では時効が成立した場合は時効の起算日に遡って完済したことになり、その時点で登録機関の経過によって延滞情報が抹消されるからです。

つまり、時効が成立するとすぐに事故情報がファイルごと削除されるので、時効援用後1~2か月で信用情報が回復します。

これに対して、CICは時効が成立しても異動情報が消えるまで5年かかります。

ただし、CICでも【返済状況】に異動発生日が記載されておらず【空欄】になっている場合は時効が成立後すぐにブラックリストが抹消されます。

おおむね15年以上前から滞納しているような古い借金だと異動発生日が記載されていないことが多いです。

時効援用でブラックリスが消えるまで

  • JICC ➡ 1~2か月
  • CIC ➡ 5年 ※ただし、異動発生日が登録されていなければすぐ消える

時効の援用をおこなう場合はアコムに電話をかけないようにしてください。

なぜなら、電話で話をしてしまうと内容によっては債務を承認したことになって時効が更新することがあるからです。

時効の援用は開示された信用情報を元に内容証明郵便を作成しておこなうことができます。

よって、くれぐれもアコムに電話をして支払いの相談をしないようにご注意ください。

債務承認になる行為

  • 残高の一部を支払う
  • 示談書にサインする
  • 電話で支払いの相談をする(分割払いや減額、支払い猶予のお願いなど)

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基本的には一度、事故情報が登録されると延滞が継続している限り、抹消されることはありません。

ただし、これには例外があります。

それは、債権がサービサー等に譲渡された場合です。

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これは債権回収会社などのサービサーは信用情報機関に加盟していないからです。

アコムの場合、時効期間が経過した不良債権の一部をグループ会社のアイアール債権回収に譲渡していることがあります。

その場合、借金自体はアコムからアイアール債権回収に移っているので支払い義務は残ったままですが、アコムのブラックリストはJICCでは債権譲渡から1年、CICでは5年で削除されます。

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当事務所はアコムの時効援用実績が豊富にあるので、ご自分で対応できない場合はお気軽にご相談ください。

いなげ司法書士・行政書士事務所

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