新生パーソナルローンのブラックリストをCICから削除した時効援用成功事例

解決事例22【新生パーソナルローン(ノーローン、シンキ)】

三重県にお住まいの方から、CIC(シーアイシー)に登録されている新生パーソナルローンの事故情報を消したいとご相談がありました。

20年以上前に借りたノーローン(シンキ)の借金でした。

ご本人曰く、かなり前から請求書は届いておらず、10年以上は支払いや連絡をした覚えはないということです。

ローンで自動車を購入しようとしたところ、審査が下りなかったため信用情報を確認したところ、CICにブラックリストが登録されていることが発覚しました。

以下のページで、新生パーソナルローンの対処法を紹介しているので参考にしてください。

ご本人さまがCICから取り寄せた信用情報を確認したところ、契約内容は以下のとおりでした。

クレジット情報

  • 登録会社名 ➡ 新生パーソナルローン株式会社
  • 貸付日 ➡ 平成18年
  • 商品名 ➡ カードローン
  • 残高 ➡ 41万円
  • 遅延有無 ➡ 元本利息
  • 返済状況 ➡ 【空欄】
  • 異動発生日 ➡ 【空欄】
  • 終了状況 ➡ 【空欄】
  • 入金状況 ➡ 【空欄】
  • 保有期限 ➡ 【空欄】

平成18年に新生パーソナルローンと契約したものの、10年以上前から未払いになっていることがわかりました。

CICの場合、支払いができなくなった時期は【返済状況】の異動発生日で確認できますが、15年以上前から滞納しているような場合は【空欄】になっていることがあります。

また、直近2年間の支払い状況を確認できる【入金状況】は日付も含めてすべて【空欄】でした。

【終了状況】【保有期限】のいずれも【空欄】であったため、債権譲渡はされておらず、依然として新生パーソナルローンと契約中であることわかりました。

もし、債権譲渡されていると【終了状況】に「移管終了」と登録されて【保有期限】には債権譲渡から5年後の日付が登録されます。

時効の条件とは

  • 最後の支払いから5年以上経過している
  • 5年以内に電話で話をしていない
  • 10年以内に裁判を起こされて債務名義を取られていない

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通常の時効期間は5年ですが、債務名義を取られると時効が10年更新されます。

ただし、CICの場合、裁判を起こされて判決などの債務名義を取られていても信用情報には反映されません。

よって、債務名義の有無についてご本人さまにあらためて確認したところ、これまでに裁判所から訴状支払督促などの書類が届いた覚えはありませんでした。

債務名義とは

  • 確定判決
  • 仮執行宣言付支払督促
  • 調停調書
  • 和解調書

よって、今回は時効の可能性があると判断しました。

そこで、当事務所が新生パーソナルローンに対して、内容証明郵便で時効の通知を送りました。

その後、あらためてご本人さまがCICを確認したところ、新生パーソナルローンのブラックリストが削除されていました。

これにより、新生パーソナルローンに対する借金だけでなく、CICに登録されていた事故情報を消すことができました。

内容証明作成サービスで時効の援用をおこなえば、借金の支払い義務だけでなく、信用情報に登録されたブラックリストを削除することもできます。

ご依頼件数8000人以上

新生パーソナルローン(ノーローン、シンキ)は、CICの他にJICC(日本信用情報機構)にも加盟しています。

よって、新生パーソナルローンの支払いを2~3か月滞納してしまうと、CICに「異動」、JICCに「延滞」と登録されます。

ただし、今回のケースのように【返済状況】に異動発生日が登録されずに【空欄】になっていることがあります。

これは、CICの場合だと15年以上前から滞納しているようなケースでは、異動発生日が【空欄】になっていることがあるからです。

異動発生日が空欄になっているからといってブラックリストが消えているということではありません。

【終了状況】【保有期限】がいずれも空欄なので、異動発生日が空欄でも延滞が継続していることを意味しています。

このような場合は完済するよりも時効援用を選択することを強くお勧めします。

なぜなら、CICの運用では時効が成立してもブラックリストが抹消されるまで5年かかるの原則ですが、今回のように異動発生日が【空欄】だとすぐに抹消されるからです。

ここがポイント!

CICでは時効が成立しても事故情報が消えるまで5年かかるが、異動発生日が【空欄】だとすぐ抹消される

新生パーソナルローンは時効期間が経過した不良債権の一部をグループ会社のサービサーであるアルファ債権回収に譲渡していることがあります。

その場合、完済や時効援用の有無にかかわらず、債権譲渡から5年でCICに登録されていた新生パーソナルローンのブラックリストが削除されます。

JICCだとさらに短く、債権譲渡から1年で抹消されます。

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これは、債権を譲り受けたアルファ債権回収がCIC、JICCに加盟していないからです。

よって、債権譲渡から5年以上経過していれば、借金は残っていても信用情報は回復しているということになります。

ただし、債権を譲り受けたアルファ債権回収から請求を受けた場合は詐欺、架空請求と勘違いして無視したり放置せずに、すみやかに時効の援用をおこなう必要があります。

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時効の援用をおこなう場合は新生パーソナルローンに連絡をする必要はありません。

下手に電話をかけて話をしてしまうと内容によっては債務承認となって時効が更新してしまいます。

よって、時効援用をおこなう際はCICから取り寄せた内容証明を元に、ダイレクトに新生パーソナルローンに対して時効の通知を送ることになります。

債務承認になる発言

  • 一括で支払うからブラックリストをすぐ消してほしい
  • 完済すれば事故情報を消してもらえるのか?
  • 損害金を負けてほしい

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時効援用をせずに完済する場合は新生パーソナルローンに電話をかけても構いません。

ただし、完済する場合はCICに記載されている残高では済みません。

なぜなら、残高はあくまでも元本に過ぎないからです。

実際に支払う場合は元本に加えて、滞納している間に発生した損害金を加えた金額になります。

また、全額払ったからといってすぐにブラックリストを消してもらえるわけでもなく、事故情報が消えるまで5年かかります。

よって、時効の援用ができる場合に完済するメリットはありません。

ここがポイント!

借金を全額完済したからといって信用情報に登録されたブラックリストがすぐに消えるわけではない

異動発生日が【空欄】の場合はすでに述べたとおりですが、異動発生日が記載されている場合のCICの原則的な運用では、完済しても時効援用してもブラックリストが消えるのは5年後です。

ただし、その間は【残債務】は「0円」、【終了状況】は「完了」となります。

つまり、完済もしくは時効援用から5年間は「過去に滞納はあったが完済した」というグレー情報が登録されることになります。

ブラック情報がグレーになることで多少はローンの審査が通る確率は上がります。

ただし、実際に審査が通るかどうかは銀行やローン会社が総合的に判断して決めることになるのでケースバイケースです。

ここがポイント!

CICでは完済しても時効が成立してもブラックリストが消えるまでの期間や登録される情報に違いはない

新生パーソナルローンはJICCにも加盟しています。

JICCの運用では時効が成立すれば、1~2か月でブラックリストが削除されます。

これに対して、完済した場合は【異動参考情報等】に「延滞解消」と5年間登録されます。

ただし、2019年9月30日以前の契約だと完済から1年以内に「延滞解消」は削除されます。

いずれにしても、JICCでも時効援用できる場合に完済するメリットはありません。

よって、CICに異動発生日が登録されている場合でも、JICCのことを考えれば完済するよりも時効援用をした方が信用情報を早く回復するという点では優れています。

ここがポイント!

JICCでは時効成立後1~2か月で延滞情報がファイルごと抹消される

当事務所は新生パーソナルローンの時効援用実績が豊富にあるので、ご自分で対応できない場合はお気軽にご相談ください。

いなげ司法書士・行政書士事務所

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